Paul ”Wine” Jones

Mule

Mule

Pucker Up Buttercup

Pucker Up Buttercup

つい先日知ったのだが
Paul ”Wine” Jonesが去年の10月に死んでいたらしい
心底生で見れなかったのが悔やまれる
見たかった・・・とにかく、見たかった
48歳でデビューしたミシシッピーのブルースマン(或いはイイ顔の溶接工のとっつぁん)
基本的に聴ける音源は上記2枚
いずれもEpitaph傘下のFat Possumからのリリース
イヤらしい大人がシブがって聴くようなブルースではなくて
ぶっきら棒な歌とガツガツしたギターでただ突っ走るのみ、みたいなブルース
よくパンク的と形容されるけれど、
正直言って今のパンクみたいに音圧をガーンと出せるような音作りがされている感じではないし
・・・まぁ、なんというか・・・要するにそういう感じの物件
ただ、圧倒的に格好良い
歪んだギター(時にワウ)、シンプルなドラム、オッサンの声
それだけでハイになるための必要充分条件を120%満たしている
こういう作品がスパッと出せるあたりがアメリカの底力という気がする
Epitaphというのはパンクの巨大インディーレーベルとして知られているけれど
他にもトム・ウェイツとかニック・ケイヴあたりのハードパンチャーを専門にリリースをする
ANTIというレーベルも傘下につくっていたりする
Epitaphの起源はそもそもバッド・レリジョンが自分のレコードを出すためにつくったということらしいけれど
この拡がりかた、この雰囲気・・・
凄いというか、格好良いというか、羨ましいというか・・・
日本では溶接工のオッサンがいきなりぶっ飛んだアルバム引っさげてデビューしたりしないからなぁ・・・