テーマ:労働

最近ブログをつけていて思うのは
禁煙失敗56とかってどういうこと?
はっきり言って禁煙する気ないじゃん
全然ダメじゃん!
というわけで、禁煙失敗のエントリーをつける日は
自分への罰としてブログで一句ひねる事にする
罰として…というのもどうかと思うが
なんというかそうした方が自分に対して緊張感を維持できる気がするからだ

というわけで一句ひねるにあたって今日のお手本


常磐線
わかるる深きカーブ見ゆ
われに労働の夜が来んとして
            岡井隆(1990)


自分も不規則な仕事で常磐線使っていたが
綾瀬から北綾瀬と亀有に分かれるカーブのあたりが目に浮かぶ
東京の繁華街でなく常磐線沿線の夜の静謐と遠くに見える町の灯火
機械的で力強い音を刻む電車と労働のイメージ
仕事を終え帰る人の列とそれに逆行する自分
電車のスピード感と思惟にふける内面
日常的な美しい光景を捉えつつ、静と動の相反する要素が脳裏を同時に掠める
たった3行に多様な感覚にうったえる要素を盛り込んだ(と同時に対比の構造も非常に明確な)名作だとゴーピーは思います
で、そんな名作をふまえつつ、ゴーピーも一句


ツナギ着て
大型テレビ 抱えしも
足元グラリ チンコはプラリ
            ゴーピー(2005)


シモネタかよ…
全然ダメだね…
(以下本人による解説:
ツナギ=作業着を着て重労働=大型テレビを運ぶという作業にいそしむわけだが
大きな荷物を運ぶズッシリ感で体はふらつくも
ツナギというゆったりした衣類を着用しているためチンコはプラ〜ン、プラ〜ンするという
重労働×チンコぶらり、極限まで緊張する筋肉×弛緩しきったチンコの対比におかし味を見出そうとして失敗した作品―グラリとプラリで韻を踏んでいるのはご愛嬌)
簡単に考えてはじめてみたが
お手本のような深みを出すのって相当難しいんじゃなかろうか?
風流の道も険しい